これが自己管理力を高める方法

目的意識とメタ認知能力

自己管理力を高めるために、何事にも目的意識を持って取り組みましょう。目的意識が明確になれば、優先順位を適切に決められるようになります。目的を達成した際にどのようなメリットを得られるのかを具体的に思い描くことが大切です。
また、客観的に自分の考えや感じていることを把握するメタ認知能力を高めるようにしてください。メタ認知能力を高めことで自己理解が深まります。感情をコントロールする力が鍛えられるので、冷静に物事を見極められるようになります。メタ認知能力を高めるためには「セルフモニタリング」や「コーチング」を活用するといいでしょう。

課題発見力と目標設定力

課題発見力とは現状を正確に把握して課題を見つける能力です。課題発見力を高めると自分が取り組むべきことがすぐに分かるようになります。その結果、主体的に行動できるようになり、課題解決にかかる時間が大幅に減ります。課題発見力を高めるためには「ゼロベース思考」や「クリティカルシンキング」などを用いるといいでしょう。
目標設定力とは、自分にとって適切な目標を定める能力です。あきらかに達成が困難な目標を設定してもモチベーションを維持することはできません。かといって簡単過ぎる目標もいけません。適切な目標設定をするためには、物事を成功に導く5因子である「SMARTの法則」を意識する必要があります。

仮説思考と目的思考

仮説思考とは、情報が揃っていない状況でも妥当性が高いと考えられる仮の結論を導く能力です。仮説思考を持ち合わせていればスムーズに行動ができ、いざという時の軌道修正も可能です。仮説思考を身につけるためには、「帰納法」「演繹法」「アブダクション」などの推論法を学ぶといいでしょう。
目的思考とは、手段と目的を区別して物事を考えることです。手段と目的が混同していると、思考に迷いが出てしまいます。そうならないよう、こまめに目的を確認して手段と区別する習慣を身につけてください。

決断力と自制心

自己管理力を高めるためには決断力も必要です。自分で意思決定を行える場面では遠慮せず決断しましょう。決断力は状況把握力や責任能力を高めることで身につきます。
同時に、自制心も鍛えてください。自分の感情や欲望を制御することで、誘惑に負けなくなります。誘惑に負けない心があれば、一度決めたことを最後までやり遂げられるようになるでしょう。未来の自分を具体的にイメージしたり、自制が困難な場面に遭遇した際の行動をシミュレーションしたりすることで、自制心を鍛えられます。

段取り力

段取り力も重要です。先を見通して順序を立て、事前に準備することで物事はスムーズに進みます。段取り力を身につけるためには、全体像を捉える俯瞰力を鍛える必要があります。